ブルー・ド・ジェックス


コンテ地方ジュラ山脈付近のジェックス(Gex)という町で作られるブルーチーズ。歴史は古く13世紀から製造されていて、1530年頃に当時フランス国王を兼ねていた神聖ローマ皇帝カール5世の好物との記録が残されているそうです。ブルー・ド・オージュラ(Blue de Haut-Jura)、ブルー・ド・セットモンセル(Blue de Septmoncel)とも呼ばれます。熟成期間は3週間。食べ頃は夏から秋冬にかけてだそうです。

個性的なものが多いブルーチーズの中では比較的穏やかなのが特徴。生地はロックフォールのようにボロボロと崩れる感じはなく、滑らかで弾力があり、青カビがよく入り込んでいます。香りも穏やかですが芳しく、塩味もブルーチーズにしてはそれほど強くありません。口に入れた瞬間、やはり穏やかな苦味があり、それに続いてうまみが広がり、後味が長く残ります。口の中に入れているときよりも、むしろ後味のほうがうまみが強いように思われます。

主張が強すぎない穏やかな味わいには、軽めの赤ワインかロゼが合いそう。

いってみれば「癒し系のブルーチーズ」そんなかんじのブルー・ド・ジェックスでした。

ちなみに、楽天では… ブルー・ド・ジェックス 200gカット

よくチーズの紹介に「ナッツ風味」と書いてありますが、なんであれが「ナッツ」なのか私にはよく分からないです。ナッツよりももっと甘くフルーティーな、でもフルーツ的ではない、いわばノーブルな香りがします。香りのもつイメージを文章にするのは難しいけど、「ナッツ」とはだいぶ違うと思います。

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